アパレル販売員をしているけど事務職に転職したい。でも経験もないしパソコンスキルもない。30代だし、転職は難しいかな。
そんなお悩みをもつ人は結構いるのではないでしょうか。
アパレル販売といえば、やはり休日が忙しいもの。ショップの営業時間も年々長くなっていき、勤務時間が不規則だし遅番の時は帰宅が遅くなることも。
20代の頃は良かったけれど結婚出産子育ての事を考えると、「土日祝が休みで時間も早めに帰れる事務職に転職したい！」と思うのは自然のことのように思えます。
30代未経験スキルなでも事務職に転職できる？
30代未経験スキルなしの状態からでも事務職に転職は十分できます。
私もアパレル販売員を10年以上してきて、ある時から転職を考え始めました。
悩んだ末、子供が出来たタイミングで事務職に転職し、今では土日休み平日17時半あがりで正社員として働いています。
やはり子育てをするうえで、アパレル販売員の勤務体制ではなかなか難しかったと思います。
30代半ばでアパレル販売員から事務職へ転職をしましたが、転職前にはある程度準備をしました。
今思えばそこまでしなくても良かったかなと思うこともありましたが、最低限しておいて良かったと思うことをいくつかご紹介します。
転職前に最低限しておいたほうがよいこと
①「パソコンに少しでも触れておく」
ひとくちに事務職といっても、一般事務、営業事務、医療事務、経理事務などいろいろとあります。
どんな仕事内容かによりますが、事務職をする上でパソコンのスキルはどのくらい必要なのか気になるところです。
よく企業の求人で見かけるのは”基本的なパソコンスキルのある人”などのように漠然と書かれている場合が多いです。
基本的ってどれくらい？基本的な事が何かわからないという時点でやっぱりダメなのかな？と思うかもしれません。
しかし漠然としか提示されていない場合、そこまで高いパソコンスキルは求められていません。
具体的にいうとWordとExcelは触ったことくらいはあります。メールも送れます。くらいで十分です。
逆に具体的に書かれている場合は本当に必要なスキルである場合があるので、しっかりとその分野を調べた方がいいかもしれません。
パソコンを持っている方なら、一度WordとExcelを開いて、試しに何か打ち込んでみてください。
Wordで文章を打ってみる。Excelに数字を打ち込んでみる。など、特別難しいことをすることはありません。
2、3週間パソコンに触れて、こういう作りになっているのかーというのが何となくわかるくらいで大丈夫です。
パソコンがない場合は、わざわざ買うことはないと思います。
たださすがに何も分からないままでは困る場面もあるかもしれません。なにより自分自身が不安に感じると思います。
「はじめてのWord」「はじめてのエクセル」のような、基礎がわかる書籍を買って一通り見るくらいはしたほうが良いです。
もっと難しいことができないとダメなんじゃないの？
最初はそこまでできなくても大丈夫です。
なぜなら、どこの会社もだいたいフォーマットは既に作られていて決まった形式のものを使います。
決められたところに数字や文章を入れる作業がほとんどなので、あまり知識のない人でも困ることはありません。
何もない状態から新しく作るということは少ないですし、ましてや転職したての人にそんな仕事をすぐに頼むということもありません。
働くうちに何ができないといけないか分かってくるので、それから調べて勉強すれば大丈夫です。
どんなことが必要かわかってからは、ある程度がんばりましょう！！
②資格をとる・資格の勉強をする
転職するのに何か資格が必要ということはありません。未経験から転職するときに資格がないと相手にしてもらえない。ということもありません。
ただ、資格をもっていると、未経験でも事務職に転職するために勉強して資格を取りましたというやる気をアピールすることができます。
未経験から事務職に転職するにあたり、この部分がとても重要だと思います。
根性のある人、勉強熱心な人、やる気のある人というのは、業界が未経験でも未来の可能性をみて採用されるということは十分にあります。
同じ業種からの転職でも、やる気の感じられない向上心のない人より、未経験でもやる気のある前向きな人だったら、後者のほうが選ばれると思います。
ただこの場合でも、「やる気はあります！！」という精神論だけでは判断しにくいです。
「転職をするために〇〇の資格をとりました！」「まだ取得していませんが、〇〇の勉強をしています。」と具体的にどんな事をしているのかを伝えましょう。
そうすることで、あなたの評価はぐっとあがります。
③自分の経歴を洗い出す
今まで自分がやってきたこと、がんばってきたこと、結果を出してきたことを整理しておきましょう。
アピールできるようなすごい事なんてないと思うかもしれませんが、今までアパレルで働いてきたなかで何かがんばってきたこと、取り組んできたことくらいはあるはずです。
店長やリーダー等の役職があったとか、社内でなにか表彰を受けたとか、なんでも構いません。
結果がなにもなかったとしても、後輩の指導でこんなことをがんばったとか、顧客に対してこんな事を意識して接客していたとかもアピールポイントになります。
さらに、”1か月で目標の〇〇万円を売り上げました” ”顧客を〇〇人獲得した” とか具体的に数字で表すと説得力が増します。
④転職エージェントに登録しておく
転職エージェントとは、仕事を探す人と企業を仲介してくれるサービスです。
今すぐに転職するつもりはないという人も、とりあえず登録しておくことをお勧めします。
エージェントの担当さんに希望の職種や勤務地、給料等をお伝えすると、希望に近い求人をおすすめしてくれます。
また、あなたのスキルや適性をみて、こんな求人ありますがいかがですか？と、自分が思ってもなかった求人を紹介してくれることも。
自分の新しい可能性を見つけてくれることもあるので、転職エージェントには登録して損することはないと思います。
アパレル販売員の実はすごいところ！！
色々考えても、転職前というのはやっぱり不安に感じてしまうものです。
でも、自分自身で自分の価値を決めてしまうのはもったいない！アパレル販売員をしていた人達には実はすごいところがたくさんあります。
当たり前すぎて「えっ、そんなこと！？」と思うかもしれませんが、そんなことなんです（笑）。
例えば、
・丁寧な敬語を話すことができる。
・相手の気持ちを考えて行動することができる。
・協調性をもって行動できる。
・初対面の人とでも笑顔で対応できる。
そんなことがアピールポイントになるのかな・・・。
アパレル時代には当たり前だったことも、事務職の世界では「すごく対人スキルのある人！！」と重宝されます。
事務職といえど、電話対応や来客対応をする機会はあります。いわゆる雑用といわれることも笑顔で丁寧にできる人は案外少ないものです。
企業側からしても社内でずっと一緒に働く人を選ぶわけですから、チームワークを乱す人や感じの悪い人は、どれだけスキルが高くても遠慮したいと思うはずです。
アパレル販売員として当たり前にしていたことは、十分特別な事です。
「チームワークを大切にして、困っているスタッフに対して一緒に解決策を考えて行動していました」「気難しいお客様にも根気強く丁寧に接したことで、顧客様になっていただけました」
などエピソードを含め、自信をもってアピールしてください！
それでもダメだったらどうしよう・・・
これから実際に転職活動をしていくと、履歴書を送ったけど書類で落とされた。面接も行ったけどだめだった。ということも、残念ながらあると思います。
行きたかった会社に頑張って準備して応募したのにだめだったらショックですよね。
私も経験があります。
書類を送ったけど面接まで至らなかったり、やっと面接までこじつけても後日お断りの連絡が入ったり…
そのときは、自分自身をすべて否定されたような気分になる事もありました。
しかし、いちいち落ち込む必要はありません。
どんな会社にもそれぞれ事情があります。求人情報には載せていない（載せられない）細かい希望がある場合があります。
例えば、今回の求人はこの人とペアでやっていってもらうつもりだから、できれば男性（女性）がよかった。とか、
産休で休んでいる人の代わりの人を探しているから、できれば長期的に働ける人がいいな。とかそれぞれの理由があったのです。
つまり、あなたにスキルがないから。あなたに経験がないから。あなた自身がダメだったからではないのです。
どこがダメだったか考えるのも大切ですが、多くの場合は
”ただタイミングが合わなかっただけ”
”今、このときの条件に合わなかっただけ”
です。
なので、必要以上に落ち込んだりすることはありません。
「次いってみよう～」くらいの気持ちで受け流しましょう。
最後に。やっぱりまずは行動！
転職するのは時間も頭も使います。いざ行動に移るまでは、色々と億劫に感じると思います。
でも、もし少しでも今のアパレルの仕事を続けることに不安を感じていたり、異業種への転職に少しでも興味があるなと思ったら、まずは何か行動してみてください。
実際に転職しなくても、行動することは決してマイナスにはなりません。
転職活動をして、
「案外自分でもできそう！！」となるもよし。
「やっぱりアパレルでがんばっていきたい！！」となるもよし。
もやもやとした気持ちが消えるだけでも、行動する価値はあります。
大事なのは、まず行動！ ぜひ実践してみてください。
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